2007年
ローランド TD-20 音源1台でどこまで増設できるのか?
今回は、TMC-6とTD-20のセットアップの解説をしていきます。
トリガーMIDIコンバーター TMC-6設定
トリセツの10Pに書いてあるように、メモリが1-4まであって、それぞれのメモリにあらかじめ楽器が割り当てられています。
メモリの1、3、4を使用してパッドをつなぐと、TD-20のドラムキットの音が鳴ります。そう、増設したパッドと既存のパッドで同じ音が鳴ってしまうんです。これでは増設した意味がありません。
メモリ2番は、Bongoなどのパーカッションが割り当てられていますね、これはTD-20のパーカッションを指定しているんです。でも、増設したパッドにはパーカッションだけではなく、私のようにサブスネアやゴングバスなどドラムセットの音を割り振るケースが多いと思います。
ではどうやってドラムセットの音を鳴らすかを見ていきましょう。TMC-6のメモリNo.2でやってみます。
ドラム音源モジュール TD-20の設定
パーカッション・セットでドラムの音を割り当てる
TD-20のインプットを使い切ってしまった場合には、パーカッション・セットを使って、ドラムのインストを割り当てることが出来ます。
しかしいくつか制限があって、ドラムキットのようにヘッドとリムのなり分けや3WAY、シンバルのチョークができません。さらに個々にイコライザーやコンプがかからないなどエフェクト系の処理ができません。全てパーカッション・セットの機能で音を出すことになります。
セットアップ
シーケンサーのユーザパターンの空きを呼び出します。
F2 PART –> F3PERC と進みます。
1?8のセットがありますが、今回は8を選択。F5 EDITを押します。
EDIT画面に入りました。ここで、パッドを叩いてジョグダイヤルで割り当てたいインストを呼び出します。画面は90 BrassPicoro SRを割り当てたところです。
他にも、ライドシンバルなどインストは豊富です。
インストの設定
さらにF2 EDITをクリックすると、インストのエディットモードになります。ここで、ヴォリュームやPANで音の定位、ピッチやディケイ(余韻)を調節することが出来ます。右側はコーラスとリバーブへのSendLevelです。
エフェクト
EXITでいくつか戻ると、ミキサーととリバーブがありますね。これで、音量とエフェクトを調節できます。
パーカッション・セットはデフォルトでは100になっているので、ドラムキットと同じレベルまで(画面では127)まで上げちゃいます。
リバーブの調節です。F1でON、OFFを切り替えます。
補足
TMC-6はTD-20よりも発売が古くTD-10を想定して作っているようです。なのでTD-20から入ったユーザにとっては、説明書を見てもピンと来ないんですよね。どうして、インプット2しかヘッドとリムの鳴り分けができないの? 全部出来てもイイじゃないと思うでしょ。そこは仕様が古いということなんでしょうね。